シャンプーやトリートメントの効果向上!? おすすめヘアケアグッズ

お風呂は、ヘアケアにもっとも適した場所です。美髪づくり&維持のためには、お風呂でのヘアケアが欠かせません。

そして、ヘアケアに欠かせないのが良質なヘアケアグッズと、その正しい使い方です。どんなにていねいにケアしても、グッズの品質が悪かったり、ケアの方法が間違っていたりすると何にもなりませんね。

そこで、お風呂でのヘアケア=インバスケアに最適なグッズの選び方や使い方についてご紹介します。

浴室内で行うヘアケア=インバスケアが大切な理由


「インバスケア」とは、文字通り浴室や浴槽内でするヘアケアのことです。シャンプーとトリートメントが中心になります。

髪が濡れてキューティクルが開いた状態で行うインバスケアは、傷んだ髪を修復するのにもっともふさわしいヘアケアです。時間をかけて、楽しみながら髪をいたわってあげてください。

インバスケアの主な目的は、

  • 髪&地肌の汚れをしっかり落とし切ること
  • 髪&地肌に適度な水分と脂質を残し、髪の自然な力を守ること
  • 髪に十分な栄養を補給し、髪の傷みを修復すること

です。

このため、インバスケアのことを「インバストリートメント」ということもあります。

ヘアケアにはこのほか、コンディショナー/リンスなどによって髪の表面をコーティングしたり、ブラッシングで頭皮の皮脂を髪全体に行きわたらせたりといった工程があるのですが、一般的にはこれらはインバスケアには含まれません。


シャンプーは「地肌の汚れを落とし切る」ことに目的を絞る!


市販のシャンプーには、トリートメント効果やコンディショナー効果をうたったものなどがありますが、インバスケアでは「地肌の汚れを落とし切る」ことに目的を絞り込んだシャンプーを選びたいものです。

なぜなら、トリートメントの効果を100%活かすためには、シャンプーに「余計なこと」をしてほしくないからです。

コンディショナーやリンスの目的は髪の毛の表面を人工的にコーティングし、傷んだor弱ったキューティクルの代役を務めてもらうことにあります。

完全に汚れを落とし切っていない状態で髪をコーティングしてしまっても効果は半減です。だから、真剣にヘアケアをしたいという人のためには、「シャンプーはシャンプー本来の目的以外のことをして欲しくない」というわけです。

そのために必要なシャンプーとは、

  • 地肌&髪に刺激を与える化学薬品を含まないもの
  • 皮脂を落とし過ぎないもの
  • 地肌&髪に限りなくやさしい成分を含むもの

が望ましいでしょう。

髪の毛はタンパク質でできていますから、タンパク質の原料となるアミノ酸系シャンプーなどは最適でしょう。

ここで役立つヘアケアグッズが「シャンプーブラシ」です。男性が育毛を目的として使うことも多いシャンプーブラシですが、女性もネイルを長持ちさせたい人にはとくにおすすめです。

マッサージを意識して上下よりも左右に動かすことで、髪と地肌の汚れを効果的に落としながら頭皮の血行も促進させることができます。

トリートメントは浴槽につかってゆっくりと♪

髪をやさしくしっかり洗い上げたら、トリートメントで髪にたっぷり栄養補給してあげましょう。

栄養成分が髪の芯にまで浸透するのには10~15分くらい時間がかかります。頭にタオルなど巻いて、温浴を楽しみながらゆっくりとトリートメントするのがおすすめです。

なお、トリートメントは髪をケアするもので、地肌への効果は期待できません。特に傷みやすい毛先を中心に、地肌につかないよう髪にやさしくしみこませてください。

そして、トリートメントは自分の髪質や希望する仕上がりにあわせて選びたいものです。

硬い髪質の人はしっとりまとまりやすくなる成分のトリートメント。柔らかい髪質の人は、ふんわりまとまって、ボリュームとスタイルをキープしやすい成分のトリートメントを選びましょう。

化学的な成分に頼るのではなく、天然の力を髪に与えられるボタニカル指向のトリートメントならBESTでしょう。

なお、トリートメントが終わったらたっぷりのお湯でトリートメント成分は完全にすすいでください。もちろん「わざと髪に残す」という人もいますし、そのためのトリートメントもあります。

しかし髪の内部にしみこまずに表面に残ったトリートメント成分は、髪の役にたちません。コンディショナーやリンスによるコーティングの邪魔になり、均等なコーティングができないなどの問題が発生してしまいます。

コンディショナーにより理想的な状態でコーティングするためには、髪の表面にトリートメントが残らず、髪のなかにトリートメントをとどめることが望ましい状態です。そのために役立つヘアケアグッズが粗めのコーム(くし)です。

トリートメントを髪全体になじませるために、まずは毛先をコームでやさしくほぐします。その後にコームが毛元につかないよう、髪の真ん中から全体へトリートメントを伸ばしてあげましょう。

最後にコンディショナーでトリートメント成分をしっかり髪の内部にキープしてあげれば完ぺきです。



お風呂上がりのケアについて


インバスケアに対して「アウトバスケア」という言葉もあるのですが、これは「浴室外でのヘアケア」を指し、洗い流さないトリートメントによるケアなどが中心となりますから、ここでは説明を省きます。

ただし、インバスケアをしたあと、お風呂上がりにしておいてほしいケアもありますから、もう少しそこを補足しておきましょう。

お風呂上がりにまずやってほしいのは、髪の毛をしっかり乾かすことです。生乾きのまま寝たり、自然乾燥させたりというのはNGです。

吸湿性が高く、柔らかいタオルで髪の毛をはさむようにしてトントンとやさしくはたき、タオルドライでできるだけ髪の水分を取ってください。

次はコーミング。お風呂上がりのコーミングは、ブラッシングとは違います。

ブラッシングは髪に流れをつくり、皮脂を髪に行きわたらせる役割をしますが、お風呂上がりの髪にそれをやっても効果はありませんし、水分を含んで開いたキューティクルが傷んでしまいます。

これに対し、お風呂上がりのコーミングは髪の水分をとり、洗ってもつれた毛先をまっすぐに揃えるために行います。

できるだけ目の粗いコームを選び、髪&地肌に与える刺激を最小限にとどめてコーミングしてあげましょう。

仕上げにはやはりドライヤーの登場です。といっても、高温で一気にゴーッ!……というのは絶対にやめてください。髪の毛の主成分はタンパク質です。強い熱をかけるとタンパク質が変質してクセ毛になったり、枝毛・切れ毛の原因になったりします。

比較的低温の温風と冷風を交互に、ドライヤーをやや遠めに離して髪に当てていきます。


お風呂上がりは髪もゆっくり休ませてあげて


なお、髪が乾いたあともすぐにブラッシングはしないでください。まだ完全にキューティクルは閉じていませんから傷みの原因になります。スタイリングもすぐにはしないほうがいいでしょう。

お風呂上がりはリラックスタイムです。一日の疲れをいやし、活力を回復するための大切な時間で、髪もそれは同じです。ゆっくり休ませて、修復と回復を助けてあげてくださいね!