意外と知らない正しい髪の洗い方とトリートメント方法

みなさんは、普段どんな風に髪を洗っていますか?


もちろん、シャンプーで汚れを落として、トリートメントやコンディショナーでケアして・・・という基本的な流れは皆さんだいたい同じだろうと思います。


でも、洗い方が間違っていると、美髪どころかかえって髪にダメージを与えてしまうことがあります。


また、フケや頭皮の赤み・かゆみ、髪のごわつきなどのトラブルの原因になるおそれもあります。


そして、特にトリートメントは正しい使い方を知っておかないと、いくらすぐれた製品を使っても効果が実感できないでしょう。


トリートメントの使い方を中心に、もう一回あなたの髪の洗い方やヘアケア用品選びについて見直してみませんか?



シャンプーは「地肌の汚れ落とし」がポイント!


「シャンプーは髪の毛の汚れを落とすためのもの」と思っている方が多いのですが、髪の汚れ自体は、それほど念入りにこすらなくても、シャンプーの泡に包まれて自然に落ちます。

また、髪の毛を強くこすると摩擦でキューティクルが傷んだり、抜け毛・枝毛・切れ毛の原因になったりします。髪を濡らす前に軽くブラッシングしてからみを解き、シャンプー中は「髪を泡で包む」ことを意識して軽く洗ってください。


ただし、地肌は念入りなマッサージが必要です。爪で傷つけないよう指先をしっかりそらして、地肌を押して動かし、ほぐすように洗っていきましょう。このとき髪の付け根をゴシゴシこすらないように注意してください。


シャンプーが終わったら、念入りにお湯で洗い流しましょう。髪や地肌にシャンプーが残っていると、トリートメントのケア成分が髪に浸透しにくくなります。


トリートメントは「放置時間」が重要


トリートメントは、髪に潤いを与えると同時に栄養を補い、髪の健康を維持し、修復する役目を持っています。

このため、トリートメントを髪につけたあとはトリートメントが髪に浸透する時間(放置時間)が必要になります。

一般的には「基本は5分。できれば10~15分放置しておくのが望ましい」ともいわれますが、これは使っているトリートメントの成分にもよりますから、メーカーの製品ページや、トリートメントのパッケージ・使用説明書などの注意書きに従ってください。


なお、放置時間中は浴槽につかるなどして、頭全体をヘアキャップやタオルなどで覆っておくと浸透効果が高まります。


トリートメントを地肌につけてしまうのはNG!


トリートメントは、上に書いたように髪の補修・保湿や保護をするためのものですから、「髪の毛だけ」につけるのがベストです。

良質なトリートメントであれば、地肌について悪い成分が含まれているわけではないのですが、長時間放置しておくうちに地肌に汚れが付着する原因になったり、トリートメントの成分が毛穴に詰まってフケやかゆみ・炎症などの原因になってしまったりすることもあります。


トリートメントをつけるときは、髪の毛の根本から数センチ離れたところから毛先にむかって、特に傷みやすい毛先を中心につけましょう。


トリートメントは完全に洗い流す? 多少残す?


「トリートメントは多少髪の毛に残しておいたほうがいい」

「いや、完全に洗い流してしまうべき」

トリートメントに関しては、このようなふたつの意見をよく耳にすると思います。プロの美容師さんでも両方の意見の人がいます。


確かに、「髪の毛や地肌に悪い成分が入っていなくて、髪の毛に栄養を補って補修してくれるのなら、トリートメントは長時間髪に残しておいたほうがいいのでは?」という意見にはうなずけます。

また、洗い流さないタイプのトリートメントも市販されていますね。


ところが、原則としては「トリートメントのあとにリンスやコンディショナーを使うのなら、トリートメントは完全に洗い流してしまったほうがいい」のです。


というのは、トリートメントが髪に残っていると、リンスやコンディショナーが髪をコーティングすることができず、本来の目的を果たしにくくなるからです。


また上述したようにトリートメントは髪の毛先から髪全体へひろげ、できるだけ毛根や地肌にはつけないほうがいいです。しかし、すすぎが不十分でトリートメントが髪に残っていると成分が毛根や地肌についてしまう心配があります。